THE ALBUMS

アルバム

 

 

 

 

THE KICK INSIDE

 

天使と小悪魔

 

 

The Kick Inside was released in Japan on 1 March 1978 on LP and on cassette. A white label promo LP was sent out to radio stations. The Kick Inside LP was rereleased in 1984 as part of the Break Out 2000 Series.

In 1986 the album was released on CD for the first time. The CD has been reissued several times, most recently in 2014 by Parlophone. There are at least 9 different CD releases. For some releases, a sample CD was sent out to radio stations.

「天使と小悪魔」は197831日に日本でLPやカセットでリリースされました。ホワイトレーベルのプロモーのLPはラジオ局に送り出されました。1984年にLPは「ブレイクアウト2000」シリーズの一部として再リリースされました。

1986年に初めてCDにリリースされました。CDが数回再発行されている、最近で2014年にPARLOPHONEによる。少なくとも9種類のCDのリリースがあります。いくつかのリリースでは、サンプルのCDはラジオ局に送り出されました。

 

 

RELEASES

リリース

 

 

Date of release

Description

Catalogue number

発売日

叙述

カタログナンバー

01.03.1978

LP Original release

EMS-81042

1978.03.01

LP 本来のリリース

EMS-81042

01.03.1978

LP Original promotional release

EMS-81042

1978.03.01

LP 本来のプロモーリリース

EMS-81042

01.03.1978

LP Test Pressing

EMS-81042

1978.03.01

LP テスト盤

EMS-81042

01.03.1978

MC Original release

ZR25-195

1978.03.01

MC 本来のリリース

ZR25-195

1978

LP Promo Sampler (includes Moving and Wuthering Heights)

PRP-8094

1978

LP プロモーのサンプラー (天使と小悪魔」と「嵐ヶ丘」が含まれて)

PRP-8094

1984

LP Break Out 2000 Series release

EMS-63023

1984

LP Break Out 2000」シーリーズのリリース

EMS-63023

1986

CD Original release

CP35-3045

1986

CD 本来のリリース

CP35-3045

07.11.1990

CD Pastmasters Series release

CP21-6082

1990.11.07

CD Pastmasters」シーリーズのリリース

CP21-6082

14.12.1990

CD This Woman's Work Anthology Box Set release

TOCP-6460

1990.12.14

CD 「ケイト・ブッシュ・ボクス」のリリース

TOCP-6460

31.05.1995

CD Cool Price Series release

TOCP-3005

1995.05.31

CD Cool Price」シーリーズのリリース

TOCP-3005

02.11.2005

CD Paper sleeve release

TOCP-67815

2005.11.02

CD 本来の紙ジャケのリリース

TOCP-67815

2008

CD Paper sleeve re-release

TOCP-67815

2008

CD 第二の紙ジャケのリリース

TOCP-67815

08.12.2010

CD Great Music 1500 and Great Rock 1500 Series release

TOCP-54212

2010.12.08

CD Great Music 1500」と「Great Rock 1500」シーリーズのリリース

TOCP-54212

29.01.2014

CD Forever Young Series release

WPCR-80047

2014.01.29

CD Forever Young」シーリーズのリリース

WPCR-80047

29.01.2014

CD Forever Young Series promotional release

WPCR-80047

2014.01.29

CD Forever Young」シーリーズのプロモーリリース

WPCR-80047

 

 

This is a Toshiba EMI promotional sampler. It only contains two tracks by Kate.

これは、東芝EMIのプロモーションサンプラーです。ケイトによってニつのトラックが含まれています。

 

 

TRACKS

トラック

 

 

1.

2.

3.

4.

5.

6.

Moving

The Saxophone Song

Strange Phenomena

Kite

The Man with the Child in his Eyes

Wuthering Heights

7.

8.

9.

10.

11.

12.

13.

James and the Cold Gun

Feel It

Oh To Be In Love

L'Amour Looks Something Like You

Them Heavy People

Room for the Life

The Kick Inside

1.

2.

3.

4.

5.

6.

天使と小悪魔

サキソフォーン・ソング

奇妙な現象

風に舞う羽根のように (カイト)

少年の瞳を持った男

嵐ヶ丘

7.

8.

9.

10.

11.

12.

13.

ジェームズ・アンド・コールド・ガン

フィール・イット

恋って何?

ラムールは貴方のよう

ローリング・ザ・ボール

生命のふるさと

キック・インサイド

 

 

Most songtitles are transcribed into Japanese using the Katakana syllabary. However, sometimes titles are translated into Japanese and often the meaning changes in doing so. Songtitles which are transcribed and songtitles which have been translated but have the same meaning as in English are marked with ''.

The song 'Moving' was first released as '嘆きの天使', which means 'the lamenting angel'. Later the name was changed to '天使と小悪魔', which means 'the angel and the demon'. The original title '嘆きの天使' was used on the vinyl and cassette releases, as well as Kates first single release in Japan, which was Moving b/w Wuthering Heights.

The Japanese title for Kite means like a feather dancing in the wind.

The Japanese title for Oh To Be In Love means What is love?.

The Japanese title for Them Heavy People is a transcription of Rolling The Ball.

The Japanese title for Room for the Life means birthplace of life.

ほとんどの曲のタイトルはカタカナを使って日本語に転写される。しかし、時々タイトルは日本語に翻訳されている。よく、意味が翻訳して変化する。転写される曲のタイトルと英語と同じ意味を持つ翻訳曲のタイトルは、 「⁰」でマークされています。

Moving」は最初に「嘆きの天使」が命名された。その後それは「天使と小悪魔」と改名された。

Kite」は、日本語で「凧」ことを意味します。

Oh To Be In Love」は、日本語で「惚れる」ことを意味します。

⁴ 「Them Heavy People」は、日本語で「これらの重要な人々」ことを意味します。

⁵ 「Room for the Life」は、日本語で「生活のための余地」ことを意味します。

 

 

FRONT COVERS

フロントカバー

 

 

 

 

 

 

LP Original release

LP 本来のリリース

01.03.1978

EMS-81042

LP Original promotional release

LP 本来のプロモーリリース

01.03.1978

EMS-81042

MC Original release

MC 本来のリリース

01.03.1978

ZR25-195

LP Promo Sampler

LP プロモーのサンプラー

1978

PRP-8094

LP Break Out 2000 Series

LP Break Out 2000」シーリーズ

1984

EMS-63023

CD Original release

CD 本来のリリース

1986

CP35-3045

CD Pastmasters Series

CD Pastmasters」シーリーズ

07.11.1990

CP21-6082

CD This Woman's Work Box

CD 「ケイト・ブッシュ・ボクス」

14.12.1990

TOCP-6460

CD Cool Price Series

CD Cool Price」シーリーズ

31.05.1995

TOCP-3005

CD Paper sleeve

CD 本来の紙ジャケ

02.11.2005

TOCP-67815

CD Paper sleeve re-release

CD 第二の紙ジャケ

2008

TOCP-67815

CD Great Music/Rock 1500 Series

CD Great Music/Rock 1500

08.12.2010

TOCP-54212

CD Forever Young Series

CD Forever Young」シーリーズ

29.01.2014

WPCR-80047

CD Forever Young promo

CD Forever Young」のプロモー

29.01.2014

WPCR-80047

 

 

 

 

ADVERTS

アド

 

 

FM Fan

June 1978

image004

FM Fan

197806

Music Life

June 1978

ミュジック・ライフ

197806

Music Life

July 1978

http://draneil.home.xs4all.nl/MAGAZINES/MUSIC%20LIFE%201978-07_bestanden/image004.jpg

ミュジック・ライフ

197807

Music Life

August 1978

http://draneil.home.xs4all.nl/MAGAZINES/MUSIC%20LIFE%201978-08_bestanden/image010.jpg

ミュジック・ライフ

197808

Music Life

September 1978

ミュジック・ライフ

197809

Rock Show

September 1978

http://draneil.home.xs4all.nl/MAGAZINES/ROCK%20SHOW%201978-09_bestanden/image004.jpg

ロック・ショウ

197809

 

 

 

 

 

 

Music Life

October 1978

http://draneil.home.xs4all.nl/MAGAZINES/MUSIC%20LIFE%201978-10_bestanden/image008.jpg

ミュジック・ライフ

197810

 

 

 

 

 

REVIEWS

レビュー

 

 

MUSIC LIFE JUNE 1978

Translation not yet available.

ミュージック・ライフ ・ 197806

イギリスから久々に有望な女性シンガーの登場です。ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアによってスカウトきれたケイト・ブッシュは、まさにロック界の女性版、江川と言えるでしょうね。
とにかくこのデビュー・アルバムは彼女の才能で光り輝いています。全作すべて、オリジナルで特に大ヒットした❝嵐ヶ丘❞は最大の聴きものです。ちょうどスパークスを初めて聴いた時のように、何と長現したらよういか迷うほど摩訶不思議な魅力に包まれています。彼女の作り出すメロディ・ラインはポップで佳曲ぞろいなのですが、アルバム・タイトル以上にいろいろな面を特ちあわせています。女の顏はひとつじゃないよ、とは彼女のことでしょうか。ただ、気になるのはその個性的すぎるヴォーカルです。でも一聴の価値は大いにありますよ。

ROCKINON JULY 1978

Translation not yet available.

ロッキングオン ・ 197807

この声がただヒステリックに聞こえるのならば、どちらかに歪みが多過ぎるに違いない、あなたのオーディオか、あなたの耳か。

たとえ最初に奇異な印象を持ったとしても、じっくりと聴き込むうちに、ケイト・ブッシュこそ自分がずっと持っていた新しい女であることに気が付くだろう。

基本的に、明るく、硬く、抜け切った声。だからメランコリックな陰影も、決してずるずると引き摺ったりしない。いくらひねくりまわしても、全然嫌らしくならない。

2曲だけ、16歳の時に録音したD・ギルモアのプロデュースによるデモ・テープを使ったもがあって、これは比較的コンヴェンショナルな歌い方だけれど、この時既に、当時一流と言われていたシンガー&シングライターと少なくとも同じ程度の水準にあったと思わせる。

とにがく、パフォーマンスの見事をは文句なく超一流のレヴェル。ただその裏にもだもだ甘い"面が残っているとも感じさせる。

これはおじょうさま根性というのだ。例えば、ルーム・フォー・ザ・ライフなんて、実際に子供を生んで育てている女性からみたらどうだろうか、まだまだ少女だと思ってしまうのだけど。

別に少女でいけないというのではないけれど、この責任はこれからゆっくりとじっくりと取って頂かねばなるまい。でも、どうしてもダメだというのなら、その時は体で払ってもらうしかないな。

NEWSWAVE OCTOBER 1989

Translation not yet available.

ニューズウェイヴ ・ 198910

ケイトが16才の時にピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアがEMIに紹介し、アンドリュー・パウエルの指導のもと、2年間に渡るデモ・テープ作りを繰り返した末に、ロンドンのエアー・スタジオでレコーディングされた衝撃のデビュー・アルバム。伸び切ったハイ・トーン・ヴォイスの彼女の歌唱法の最大の特徴は、歌い出しと歌メロのラストをしゃくり上げる所であり、そのユニークな音楽性によって効果的に活かされ、またサウンドに見事に溶込んでいる。本作はケイトの少女時代のノスタルジックな部分を最もリリカルに表現したアルバムであり、彼女の最高傑作ナンバーである「嵐ヶ丘」や、「嘆きの天使」がその最も象徴的の曲。一点の曇りもない彼女の磨ぎ澄まされた感性が永遠に人々を魅了してやまないのだ。

MUSIC LIFE JUNE 1995

Translation not yet available.

ミュージック・ライフ ・ 199506

まだレビューがありません。

RECORD COLLECTORS DECEMBER 2005

Translation not yet available.

レコード・コレクターズ ・ 200512

781月に発売されたシングル曲「Wuthering Heights/Kite」を含む最初のアルバム。その「Wuthering Heights」で小説「嵐ヶ丘」,Them Heavy People」では心酔する神秘思想家グルジェフの教義を歌詞に盛り込むなど、19歳にして驚くべき早熟ぶりをみせるケイトだが、なによりもそうした素材を、すでに特有の感性豊かな作品世界へ昇華させてしまっているところがシンガー・ソングライターとしての確かさを物語っている。思わず大人が動揺してしまうくらい官能と洞察にあぶれた「The Saxophone Song」や「Kite」はまだ17歳にも満たない756月に録音されたトラックだった。

幅広いキャラを演じ分ける美麗なヴォーカルを中心的に支える演奏陣は、アンドリュー・パウエルはじめとするアラン・パーソンズ・プロジェクト人脈。生音を生かしたオーソドックスなアレンジが時代臭を上手に消しているから、今聴いてもケイトの歌声と新鮮な気分で接することができる。

STRANGE DAYS DECEMBER 2005

Translation not yet available.

ストレンジ・デイズ ・ 200512

どれをベストと言われると困るが、どれが一番印象的かと聞かれたら迷わずこのデビュー・アルバムを挙げる人は多いはずだ。特に日本盤は彼女の素晴らしいポートレイト・ジャケットだったために男性ファンは特別な思いを特たされた。

いかにもイギリス女性らしい引き締まった表情のなかでひときわ記憶に残るのが、強い意志を感じさせる瞳であり、それと呼応するサウンドと音楽性が素晴らしい。デイヴ・ギルモアのエリート教育、スチュアート・エリオット(元コックニー・レベル)やダンカン・マッケイ、アンドリュー・パウエルといった腕利きたちによって磨き上げられたセンスは、少しもいびつなところがなく、のびのびと感性を解放していく。大ヒットした「嵐ヶ丘」のジェラシーのかたもりになったようなナンバーや、自殺前の様子を描くタイトル曲「The Kick Inside」などはかなり怖い曲なのだが、コケティッシュな独特な声でささやかれると、それだけで良い気分になってしまうのは彼女だけがなせるワザだ。レゲエを取り入れた「Them Heavy People」のような、ちょっと遊びっぽい曲があったりもするが、全体の統一感とスケールは、とても新人とは思えない。これから続く充実した創作活動を予感させるに充分なアルバムだ。

TONE MAY 2010

Translation not yet available.

トーン ・ 201005

早熟というにはあまりに高い完成度を特ったケイト・ブッシュ、19歳のデビュー作「天使と小悪魔」。澄み切ったソプラノで歌われる「風と木の時」的世界は、完璧なサウンド・プロダクションとも相まって30余年経った今でも微塵も揺らぐことがない。マスターピースと呼ぶにふさわしい名盤だ。本作収録の「嵐ヶ丘」が「恋のから騒ぎ」のオープニング曲に使用されていることは有名だがあのガンダムにもこの人の名前を拝借したキャラクターが存在する。

ROCKINON AUGUST 2011

Translation not yet available.

ロッキングオン ・ 201108

天才少女降臨

この一枚をまず聴いて彼女の才能を感じられなかったら縁が無いアーティストだと思うシカない。ケイトのもっとも有名な曲「嵐ヶ丘」が入っているのは本作。東京音楽祭で歌った「天使と小悪魔」(ケンプに捧げたもの)に始まり、心酔していた神秘主義者グルジェフからトラッドまで、多彩なものにインスパイアされた楽曲が並ぶ。19歳のみずみずしい才能の迸りが心地よい。

STRANGE DAYS SEPTEMBER 2011

Translation not yet available.

ストレンジデイズ ・ 201109

ケイト・ブッシュの記念すべきデビュー・アルバム。ピンク・フロイドのギタリスト、デイヴ・ギルモアによって見いだされた歌姫は、このデビュー作ですでに誰も近づくことのできない存在となっている。プロデューサーはアラン・パーソンズ、アル・スチュアートでお馴染みのアンドリュー・パウエル。ゲストには、パイロットのイアン・ベアンソン、デヴィッド・ペイトン、元コックニー・レベルのスチュアート・エリオット、ダンカン・マッケイらが参加し、天才少女をしっかりとサポート。しかし、ケイトの強烈な個性ゆえに、豪華な参加アーティストの存在も薄れてひまっているようだ。アルバムは新人らしからぬ完成度の高さを見せ、彼女の代表曲として知られる「嵐ヶ丘」では、ケイトがされまでの誰とも異なった唯一無二のアーティストであることを見せつけている。エキセントリックな歌い方は、好き嫌いをはっきりとさせるが、一度はまったら病みつきになる魅力は、まさにケイトならではのもの。発売は19782月。チャート・アクションはデビュー作ながら堂々の全英第3位。シングル・カットされた「嵐ヶ丘」でのハイテンションなヴォーカル・スタイルはそのままケイトのトレード・マークとなった。

 

 

LINER NOTES

ライナーノーツ

Click here to view liner notes.

ライナーノートを見るために、ここをクリックしてください。

 

 

 

 

VISUAL DOCUMENTATION

 

視覚的なドキュメント

 

 

 

 

 

01.03.1978

EMS-81042

LP ORIGINAL RELEASE

LP 本来のリリース

 

Front

Back

Label (side A)

Label (side B)

Insert (front)

Insert (back)

01.03.1978

EMS-81042

LP ORIGINAL PROMOTIONAL RELEASE

LP 本来のプロモーリリース

Front

Back

Label (side A)

Label (side B)

Insert (front)

Insert (back)

01.03.1978

EMS-81042

LP TEST PRESSING

LP テスト盤

Front

Back

Label (side A)

Label (side B)

Insert (front)

Insert (back)

Outer sleeve (outside)

Outer sleeve (inside)

Insert 1

Insert 2

Insert 3

Insert 4

01.03.1978

ZR25-195

MC ORIGINAL RELEASE

MC 本来のリリース

 

Front

Insert (front)

Insert (back)

Cassette (side 1)

Cassette (side 2)

 

 

 

Lyric sheet (front)

Lyric sheet (back)

 

 

1978

PRP-8094

LP PROMO SAMPLER

LP プロモーのサンプラー

 

 

Front

Back

Label (side A)

Label (side B)

 

 

1984

EMS-63023

BREAK OUT 2000 SERIES RELEASE

LP BREAK OUT 2000」シーリーズ
のリリース

Front

Back

Label (side A)

Label (side B)

Insert (front)

Insert (back)

1986

CP35-3045

CD ORIGINAL RELEASE

CD 本来のリリース

 

 

Front

Back

CD

Obi

 

 

Booklet (back and front)

Booklet (p. 0-1)

Booklet (p. 8-9)

Booklet (p. 10-11)

Booklet (p. 12-13)

Booklet (p. 14-15)

 

 

 

Booklet (p. 16-17)

Booklet (p. 18-19)

Booklet (p. 20)

 

 

 

07.11.1990

CP21-6082

CD PASTMASTERS SERIES RELEASE

CD PASTMASTERS」シーリーズのリリース

Front

Back

CD

Obi

Booklet (front)

Booklet (back)

 

 

Insert (p. 1)

Insert (p. 2)

Insert (p. 3)

Insert (p. 4)

 

 

14.12.1990

TOCP-6460

CD THIS WOMAN'S WORK BOX SET

CD 「ケイト・ブッシュ・ボクス」のリリース

 

 

 

Front

Back

CD

 

 

 

Booklet (back and front)

Booklet (p. 0-1)

Booklet (p. 2-3)

Booklet (p. 4-5)

Booklet (p. 6-7)

Booklet (p. 8-9)

 

 

Booklet (p. 10-11)

Booklet (p. 12-13)

Booklet (p. 14-15)

Booklet (p. 16-17)

 

 

31.05.1995

TOCP-3005

CD COOL PRICE SERIES RELEASE

CD COOL PRICE」シーリーズのリリース

 

 

Front

Back

CD

Obi

 

 

Booklet (back and front)

Booklet (p. 0-1)

Booklet (p. 2-3)

Booklet (p. 4-5)

Booklet (p. 6-7)

Booklet (p. 8-9)

 

 

Booklet (p. 10-11)

Booklet (p. 12-13)

Booklet (p. 14-15)

Booklet (p. 16-17)

 

 

02.11.2005

TOCP-67815

CD PAPER SLEEVE RELEASE

CD 本来の紙ジャケのリリース

Front

Back

CD

Obi

Insert

Inner sleeve

 

 

Insert (front)

Insert (back)

 

 

2008

TOCP-67815

CD PAPER SLEEVE RE-RELEASE

CD 第二の紙ジャケのリリース

Front

Back

CD

Obi

Insert

Inner sleeve

 

 

Insert (front)

Insert (back)

 

 

08.12.2010

TOCP-54212

CD GREAT MUSIC 1500 AND GREAT ROCK 1500 SERIES RELEASE

CD GREAT MUSIC 1500」と「GREAT ROCK 1500」シーリーズのリリース

 

Front

Back

CD

Obi (Great Music 1500)

Obi (Great Rock 1500)

 

Booklet (back and front)

Booklet (p. 0-1)

Booklet (p. 2-3)

Booklet (p. 4-5)

Booklet (p. 6-7)

Booklet (p. 8-9)

 

 

Booklet (p. 10-11)

Booklet (p. 12-13)

Booklet (p. 14-15)

Booklet (p. 16-17)

 

 

29.01.2014

WPCR-80047

CD FOREVER YOUNG SERIES RELEASE

CD FOREVER YOUNG」シーリーズ
のリリース

 

 

Front

Back

CD

Obi

 

 

Booklet (back and front)

Booklet (p. 0-1)

Booklet (p. 2-3)

Booklet (p. 4-5)

Booklet (p. 6-7)

Booklet (p. 8-9)

 

 

Booklet (p. 10-11)

Booklet (p. 12-13)

Booklet (p. 14-15)

Booklet (p. 16-17)

 

 

29.01.2014

WPCR-80047

CD FOREVER YOUNG SERIES PROMOTIONAL RELEASE

CD FOREVER YOUNG」シーリーズ
のプロモーリリース

 

 

 

 

 

CD

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

LINER NOTES 1

 

ライナーノーツ・1

 

Liner notes for all releases, except for the paper sleeve releases

 

すべてのリリースのライナーノーツ、紙ジャケのリリースを除いて

 

Translation not yet available.

 

ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアに見い出され、わずか16才でEMIと契約。

作詞・作曲・ピアノ・舞とその恐るべき才覚を光らせて、今ケイト・ブッシュが華麗なるデビュー!!

きみの瞳はまるで小悪魔のように妖しく、そして天使のように美しい!

 

EMIのデスクの上に無造作に置かれてあった何枚かのポートレイトに気をひかれたのが縁で、ケイト・ブッシュという名を知ったのは確か1年ほど前のことになる。

憂いに満ちた表情でカメラを見つめていた少女。ピアノ前で口を開けていた少女それは今覚えば、ひどく奇妙な出会いであったが、僕は今、ケイトのデビュー・アルバム「THE KICK INSIDE」を前にして、その時のことを甘酸っぱい気分でもって反芻している。

だが、それにしても、何という魅力を持った少女なのだろう。一般的にはそれこそ突然イギリスに現われた、新しいシンガー・ソングライターであるケイト・ブッシュは現在19歳、少女という言い方は当たらないかも知れないが、アンドリュー・パウエルによってプロデュースされたアルバムを聴き終えた僕は、まず〝天才少女〞という言葉を自然に思い浮かべ、次にはそこに〝魅惑の〞という言葉をつけ加えればいいと思った。

そう、ケイトの魅力を語ろうとしたら、最近流行りの、意味が曖昧なけばけばしいキャッチフレーズなどは一切心票としない。

発売後数週間でヒット・チャートのトップの座についてしまったセンセーショナルなシングル「嵐ヶ丘」をまず最近にカットしたアルバム「THE KICK INSIDE」は、ケイト・ブッシュが没個性的なサウンドで一色に塗りつぶされつつある、ポピュラー音楽界という池にいきなり咲き誇った大きな美しい蓮の花であるということを理屈抜きで教えてくれるし、その蓮の花に触れた人は必ずやそのえもいわれぬ香りと色に魅せられてしまうからである。

EMIが契約をすませたものの、性急にレコードを作らず、現在まで大切に育て上げてきたというのも僕にはよくわかる。11歳の時には早くも曲を書く才能があることを知り、16歳の時には、彼女をEMIに紹介したピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアとアンドリュー・パウエルの指導のもと、エアー・スタジオで最近のデモ・テープを録音したケイト。ケンブリッジの古い友人であるリッキー・フーパーが持ってきた彼女のテープを聴いて、その無限の可能性と魅力に惚れ込んだデイヴ・ギルモアは、最近のデモ・セッションの費用を全額負担したというが、77年の7月と8月にロンドンのエアー・スタジオで行われた正式なレコーディング・セッションまでの2年間ほど、デモ・テープの制作がくりかえされたことも容易に想像出来る。

そうした慎重さは、ケイトのユニークな音楽性ときわだった個性をほぼ完全に引き出したといえるだろう。19587月にケイトの裕福な家庭に生まれ、そのまま映画にでもまりそうドラマティックな少女時代を過ごした後、現在はロンドンのサウスイーストにすんでいるケイトは、以前はコックニー・レベルにいたドラマー、スチュアート・エリオットやキーボードのダンカン・マッケイをはじめとする腕達者たちをバックに、ピアノを弾き、何とも言いようのない奇妙な魅力を持った歌声で、このアルバムのために書いた13曲の新曲を披露してみせるが、才人アンドリュー・パウエルの好アレンジとプロデュースのもとに表出されたケイト・ブッシュの世界は、ここ数年というもの味わうことのなかった新鮮な衝撃に満ちあふれているのである。

僕はまず、ケイトが3年前にロンドンで「フラワーズ」なるショーを見てひらめきを与えられたのがきっかへで、すぐさま第子入りし、ダンスとマイムをが学んだリンゼイ・ケンプからインスピレーションを受けて書いたというオープニングの「天使と小悪魔」ひとつで完全にKOされた。

〝この歌は、人がいかにして自由な表現を見出すかということについての歌。私が彼のもとで学んでいた時、彼の動きを見るのはとてもスリリングだった〞と説明するケイト。彼女の歌を聴くと、そのアプローチの仕方というのがきわめて新しくユニークなものであることに気づくが、13の作品はどれも映像を換起させ、あるものは絵面のように描かれている。

例えば、アラン・スキッドモアのサックスをフィーチャーした「サキソフォーン・ソング」が始まった時、僕には確かにベルリンの片隅で思い出にふけっているケイトが見えた。

そして、若い女と、ある程度年のいった男との関係をテーマにした「少年の瞳を持った男」とともにデイヴ・ギルモアの名前がエグゼクティブ・プロヂューサーとしてクレジットされたこの曲で、ケイトがサックスのソロのあとで、サックスとからんでDoo-ba-doo-ba-doo〞とやるヴォーカルの途方もなく素晴しい色っぽさ。私はサキソフォーンはホントに素晴しい楽器だと思うので、この曲を書いた。それはエキサイティングでリッチで、そしてメロウ。女性的に聴こえるわねという言葉などを聞くと、ケイトが作詞、作曲、ピアノ、ヴォーカル、モダン・バレエの才能だけでなく、デイヴ・ギルモアが最近のデモ・セッションで直感したようにアレンジャーとしても素晴しい資質を持っていることを実感させらが、そうした彼女の豊かな感性は、ケイトが悲劇的な結末を迎える兄と妹の愛の物語をテーマにした古いフォーク・ソング「Luck Man」にインスピレーションを受けて書いた「キック・インサイド」で幕となる、このデビュー・アルバムの全編に息づいている。

T.NO6に登場するエミリー・ブロンテの小説「Wuthering Heights (嵐ヶ丘)」からインスピレーションを受けて書かれた同名の曲。リズミカルなバックのサウンドにのって、シュールなフレーズを弾丸のように発射し、その美しく飛ぶものの、空を駆け、急降下する動きを絵面のように描いて見せた「風に舞う羽根のように (カイト)」。彼女が〝この歌の中で、登場人物は自分は大地に根づいているが、空へとひっぱる力があると感じ始める。ある声が『おいで!そして鳶になれ!』と呼びかけ、彼は空へとひっぱり上げられ、鳶の形と構造になってしまう。そして彼は風のような羽で飛んで、しばらくの間は楽しんだ。だが家恋しさや大地にいる安心感がそれをさまたげる〞と説明するこの歌は、T.NO8の「フィール・イット」へとストーリーがつながっていくというが、ケイトがピアノの弾き語りでセックスの快楽をものの見事に歌いあげていくのには、誰だって舌を巻かざるを得ないしひどく妖しい気分になってしまうだろう。

そして、「恋って何?」は「フィール・イット」と違ったタイプの愛の歌。また、それに続く「ラムールは貴方のよう」は満たされていない苦しみを女の目から見た愛の歌だ。

ピアノが中心になったテンポのあるサウンドにのせた、最近の〝ジェームズ!〞という歌い出しにゾクッとさせられる「ジェームズ・アンド・コールド・ガン」はライフルひとつで生きるために故郷へ帰ってくれと切なく語りかけるが、僕はケイトの表現力の豊かさに素直に感服せざるを得ない。

いや、それは表現力というより演技力というべきだろうか。〝それは私にとって何を役にも立たないと思った。先生が生徒に答えるというのは、先生たちが考えたシステムなんだと思う。私は全く同感出来なかった〞といったような理由から16歳で学校をやめ、〝音楽との調和の中で何かもっと出来ると感じた〞ケイトは叔母の遺産によって、誰からも束縛されることなく、また誰に従属することもなく、自由に目的に向かって生きてきたが、この演技力というのはそうした生きざま同様、きわめて自然な形で現われているので、何とも言いようのない底の知れぬものが感じられるのである。

アルバムのフィナーレを飾るタイトル曲「キック・インサイド」が自殺の際のメモというような形をとっているのも、ケイトのアイデアに違いない。学校をやめる少し前に精神科に関する仕事をやりたいと考えたこともあった彼女は、〝音楽に関して一番重要なことは、音楽はメッセージを運ぶものということです。たとえ、どんなメッセージであっても。私は精神科医になるより、ソングライターになって、とても良かった。私は今、人々を戸外へ飛び出させることが出来るかも知れない〞とインタビューで答えているが、〝女は精神的にも物質的にも子供に対してがんばれるようにプログラムされている。そして、そのため女性という一方の性は保護と生存のための偉大な本能を所有している〞と信じ、「生命のふるさと」でこの理論を歌ってみせた彼女の音楽の中に、ある種のしたたかさと安らぎ、はかなさが共存しているのも僕は好きだ。

そして、そこにある知的さというものも、決して作りものではない。ケイト・ブッシュという一風変わった名前を一般的にしまった「嵐ヶ丘」で音符のように踊るケイトの歌声。どれだけのものがまだ人生の中で発見し、経験するために残されているのかと歌う「ローリング・ザ・ボール」で効果的に使われるリフは、彼女が言葉とサウンドのつながりというものをすでに熟知していることを強く感じさせてくれるが、そうしたこと、今まで書いてきたことも含めて、僕はケイト・ブッシュが確固たる自分のスタイルを持っているアーティストであると声を大にして言いたい。

また、それは彼女がいかに個性的であるかを語ることにもなる。ハリー・ドハーティーの〝あなたの音楽はある種の治療法か〞という質問に〝そうです。それは治療的なものです。いい言葉ですね。私が人々に受けとって欲しいメッセージを人々は聞いてくれたか、そして受け入れてくれたか、それはとてもファンタスティックです〞と答えたケイト。彼女が残した夢と愛へのメッセージは、全く月並なものではないからこそ、こんなにも人を夢中にさせる。

加えて天性のコケティッシュな美貌。ちなみにスプラッシュ・スタジオによってデザインされたアルバム・スリーブのコンセプトも彼女によるものだが、本当に彼女は思いがけない比喩やイマージュを使って、独特な感覚にあふれた時的な世界を描き出す。

今後、ケイト・ブッシュがどこまで高く舞い上がるか、それは想像もつかない。ただ、ひとつ言えるのわ、78年の最優秀新人アーティストは彼女であるということだ。僕はそれをはっきりと信じている。

 

立川直樹
(このライナーノーツは19785月発売のアルバムより転載しました。)

 

LINER NOTES 2

 

ライナーノーツ・2

 

Liner notes for the paper sleeve releases

 

紙ジャケのリリースのライナーノーツ

 

Translation not yet available.

 

この11 (2005) に、なんと12年ぶりとなるアルバム「エアリアル」をリリースするというケイト・ブッシュだが、女性には失礼ながらそのアルバムは40代になってからの最初のアルバムにも当たることになる。05年で47歳を迎えたケイトだが、同い年の女性シンガーにはマドンナもおり、マドンナは先のライヴ8でのステージで華麗なパフォーマンスでウーマン・パワーを見せるなど健在ぶりをみせてくれた。ニュー・ロックのケイトがどんな作品と姿を見せてくれるのかも興味深いが、その新作のリリースに合わせて、日本ではケイトのカタログが紙ジャケ盤として復刻されることになり、日本だけでなく、海外のケイト・ファンの注目も集めそうだ。ケイトのさまざまなプロダクトはいずれもコレクターズ・アイテムとして高値を呼んでいることは、ファンならばよくご承知だろう。

ちなみに本作は、ケイトのデビュー・アルバムに当たる作品だが、オリジナルのUK盤と日本盤 (レオタード・ジャケ) 、アメリカ盤 (カナダ盤と同じ初回盤ジャケとUS独自の再発盤ジャケ) など国ごとに異なるジャケが使われたことでも知られる作品で、コレクター泣かせとなっていた。今回の日本盤紙ジャケでは、オリジナルのUK盤ジャケが使われるようなので、日本のファンには、それも注目されるだろう。

まずは、本作までに至るケイトの足跡を紹介しておこう。

本名をキャサリン・ブッシュ (Catherine Bush) と言い、58730日にケイト州ベックスリーヒースで3兄弟の3番目として生まれている。上の2人は男で、14歳上のジェイことジョン・カーダーと、6歳上のパディの兄がいた。父親は内科医、母親は看護婦だった。ケイトが幼少の頃に一家は1年ほどオーストラリアで過ごしたようだが、ケイトは5歳の頃にはケントに戻り、イースト・ウイッカムの邸宅に住むようになっている。11歳の時にセント・ジョセフズ・コンヴェント・グラマーに進学し、家族が音楽を趣味にしていた影響もあり、本格的にピアノのレッスンを始めることになった。また、詩を書くようになり、やがて、それに音楽をつけて、作曲をするようにもなっている。14歳の時に書き上げていたのが、このデビュー・アルバムにも収録されている「少年の瞳を持った男」だったという。この自作曲は両親の友人でもあり、音楽業界にいたリッキー・ホッパーという人物の資金援助によりプライヴェート録音されとり、のちにデモ・テープとして出回ることにもなった。73年のデモ (後述) のうち、8曲はブートレグでも出回り、インターネット上にも出回っている。また、ホッパーによっていくつものレコード会社にこれらのデモ・テープが送られており、そこからの流出音源も少なからずあったようだ。これらは〝Cathy's Demo〞として知られるようになっている。

このデモは、ホッパーの友人だったピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアにも渡されており、ケイトの可能性を感じたギルモアは、73年に自宅スタジオにケイトを招き、ジルモアがプロヂュースしていたユニコーンというバンドのパット・マーティン (b) とピート・ペリアー (ds) らをバックにデモ録音を行なったこともあった。ここでは1020曲が録音されたと言われているが、その中から「Passing Through Air」のバンド・セッション・デモが80年のシングル「夢みる兵士」のB面でリリースされたこともある。

しかし、まだ15歳と若すぎたケイト契約を交わそうというレコード会社は現れんかった。756月には再びギルモアがエアー・スタジオをブッキングして、デモ録音を行なっている。ここでは「少年の瞳を持った男」「サキソフォーン・ソング」「Maybe」の3曲が録音され、このうちの先の2曲が本作に収録されることになる。その後、ケイトはダンスやパントマイムに興味を持つようになり、リンゼイ・ケンプ (デヴィッド・ボウイも師事した) のダンス・レッスンやアダム・ダリウスのマイム・レッスンに通うようになっている。これが、のちのケイトのステージ・パフォーマンスに大いに役立ったのである。

76年、ケイトが18歳を迎える直前にEMIのボブ・マーサーがケイトとの契約を決定し、レコーディング・アーティストと作曲家として計3500ポンド (作曲家分500ポンド)のアドヴァンスを渡している。ケイトはこの契約金で実家の敷地に録音スタジオを作り、新曲の制作を始めている。一方で、兄のパディ (g, mandolin)、ボーイフレンドのデル・パーマー (b)、ブライアン・バス (g)、チャーリー・モーガン (ds) K.T.バンドを結成し、ライヴ活動も始めている。

そして、777 (8月にかけて) になると、先のギルモアとのエアー・スタジオでのセッションでもプロデュースとアレンジを手かけていたアンドリュー・パウエルをプロデューサーに迎え、エアー・スタジオでデビュー・アルバムの録音をはじめている。パウエルはコックニー・レベルやイロットのアレンジャーとしても活動しており、その関係からケイトのセッションには、コックニー・レベルのダンカン・マッケイ (key) とスチュアート・エリオット (ds)、パイロットのイアン・ベアンソン (g) とデヴィッド・ペイトン (b) を軸に、セッション・ミュージシャンのモーリス・パート (perc) や兄のパディ (mandolin) らをバックに起用してレコーディングを行なっている。

そして、その中から「嵐ヶ丘」がシングルとして、7711月にリリースをされる予定だったが、EMIの新人キャンペーンが行なわれる781月までリリースが延期されている。その間に音源を入手していたラジオ局は、「嵐ヶ丘」をオン・エアーし始めており、リリースと同時にチャートを上がり始め、2月のアルバム・リリースと合わせ、ケイトの存在は一躍知られるようになっていった。シングルは4週連続で英1位に輝き、アルバムも英3位まで上がるヒットとなり、アルバムはトリプル・プラチナム・ディスクにも輝くベスト・セラーになったのである。ちなみに日本でのデビュー・シングルは「天使と小悪魔」(B面に「嵐ヶ丘」) が選ばれている。また、前述のように日本盤アルバムは〝レオタード・カヴァー〞と呼ばれる独自のジャケットが使用されたのである (アメリカ、カナダも別ジャケ)

5月には2枚目のシングル「The Man With The Child In His Eyes / Moving(6) もヒット、翌6月には第7回東京国際音楽祭のために来日し、銀覚を受覚したこともあった。この来日時にはセイコーのCMキャラクターにもなり、CMに出演して可憐な姿をみせてくれたのである。そして、年末には早くもセカンド・アルバム「ライオンハート」(6) をリリース、79年からはパントマイムやダンスを交えたステージ・ショウからなる本格的なUKツアーを関始しているが、残念ながらこれが今までの唯一のツアーにもなってりう。その後は斬新なPVやヴィデオ作品でその華麗な容姿をみせてはいるものの、チャリティ・コンサート以外ではライヴは行なわず、レコーディング・アーティストとして、数々の名作を届けてくれている。しかし、93年の「レッド・シューズ」以降はそのアルバムでさえ発表されず、いくつかのオムニバス・アルバムへの参加以外は、長い沈黙に入っていたが、0511月に待望の新作2枚組「エアリアル」で12年ぶりの復活?を果たしてくれる予定となっている。これをキッカケに発な活動を期待するファンも多いだろう。

最後に本作について改めて紹介をしておこう。アルバムのプロデュースはアンドリュー・パウエルが担当して、7778月にロンドンのエアー・スタジオ (ビートルズを手がけたジョージ・マーティン経営) 録音が行なわれている。ただし、「サキソフォーン・ソング」② と「少年の瞳を持った男」⑤ の2曲は、756月の同スタジオでのギルモアがブッキングしたセッションでの録音が使われている (ギルモアはエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされている)。前者は、ポール・コー (g)、アラン・パーカー (g)、ブルース・リンチ (b)、バリー・デ・スーザ (ds)、アラン・スキドモア (sax)、アンドリュー・パウエル (key)というセッション・ミュージシャンがバックを担当、後者はパウエルによるオーケストラ・アレンジをバックにしたケイトのピアノ弾き語りとなっている。残りの曲が77年の録音で、バックには前述のようにコックニー・レベルとパイロットのメンバー他加しての録音となっている (はオーケストラがバック)

シングル第1弾の「嵐ヶ丘」はエミリー・ブロンテの同名小説にインスパイアあれて書かれた曲だが、ケイトはエミリーと誕生日が同じだったことと主人公のキャサリン (キャシー) と同名だったことから彼女にシンパシーを抱いていたという話もある。余談ながらこの曲は明石家さんも司会のTV番組『恋のから騒ぎ』のテーマ曲として、長い間使われており、日本ではお馴染みの曲になっている (この曲をメインにしたタイアップCD発売されたこともある)

また、「天使と小悪魔」① はダンスの師匠であるリンゼイ・ケンプに捧げた曲で、生きる糧を与えてくれたことへの感謝が歌われている。〝魂の百合をつぶした〞という一説には〝Lily = 死〞を捨てさせてくれたという意味が込められているようだ。「サキソフォーン・ソング」② は〝ベルリンのバー〞という一節が出てきて、18歳の少女にはませたイメージだた、アラン・スキドモアのサックスのむせび泣くソロをフィーチャーした官能的なストーリーを聴くことができる。こうした歌にケイトのストーリーテラーの才能を見出すこともできる。この曲のオープニングや ① ② の冒頭などで聴けるクジラの歌声は兄のパディがミキシング時に加えた効果音であるようだ。「ジエームズ・アンド・ザ・コールド・ガン」⑦ はEMIが当初デビュー・シングルにも予定していたと言われる曲だが、ここでも西部劇っぽいドラマが描かれており、ケイトのストーリーテラーぶりを聴くことができる。「風に舞う羽根のように (カイト)」④ や「フィール・イット」⑧ ではセクシーでキワどい時が聴け、ドキッとさせられ、ここでもませたイメージを感じさせている。また、アルバム・タイトル曲の「キック・インサイド」⑬ はトラッド曲「Lucy Wan」にインスパイアされて書かれた作品で、パウエルのアレンジになるオーケストレーションとケイトのピアノと彼女独特のソプラン・ヴォイスによるドラマ風の歌との絡み合いがこれも官能的な曲。

さまざまなストーリーテリングとクラシカルなサウンドに彩られたこの作品は、18歳の新人ソングライターのデビュー・アルバムは思えたいほど完成度が高い名盤であるどとを改めて知らされるはずである。

 

赤岩和美

 

01.04.2016